明和⼯業株式会社

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2020 優秀継続賞 明和⼯業株式会社 日本

1. 企業概要

1.1 小島プレスグループと明和工業

 1.1.1 明和工業の位置付け

  ・小島プレスを中心とした32社で構成されているグループ企業の1つ。

  ・自動車内装部品を担当する専門部品製造会社。

1.2 概要

1.3 沿革

・TPM活動では、関係教育や活動事例発表会に積極的に参加。

・全員参加での緑化活動にも力を入れており、内閣総理大臣賞(国内最高賞)を受賞。

・積極的な人財育成・・・

文部科学大臣賞(創意工夫功労者表彰)22年連続表彰延べ41名受賞。

電話応対コンクール(28年連続出場、県大会13回、全国大会1回)など。

自主保全士認定1級7名、2級29名(内女性8名) 合格。

1.4 主要製品と売上げ割合

1.5 工場緑化活動

  「全員参加の緑化活動」は明和の文化の1つになっており、花飾りから始まり、「森の中の工場」のコンセプトでの里山づくりにおいて、年間で全国1社にしか贈られない内閣総理大臣賞を賜った。

  里山の遊歩道には間伐した木のチップが敷き詰められており歩き易く、休憩時間などに社員が歩き健康管理にも役立っている。間伐した木材を使い、展望台やバーベキュー場を社員の手で造りあげ、サークルでの懇親や、得意先様との懇親で利用し、次の仕事に繋げる事にも役立っている。毎年2回までサークル単位に肉や野菜などのバーベキューの食材が無料で調達できるようになっており、職場の仲間とのコミュ ニケーションの場として社員が利用している。

  春の山菜や木々の芽吹き、夏の緑やホタル、秋の紅葉、冬の雪景色と社員が身近に四季を感じられる 里山となっている。

1.6 地域との互恵関係

   古川現多治見市長が当社を訪問見学をした際、当社の企業理念や5Sの考え方に共感をしていただき、多治見市職員にも教育をして欲しいとの要望から、「多治見市職員5S研修会」がスタートした。

  2012年から2013年にかけ幹部職員の方から順次行い、全職員785名を受け入れて教育を行った。2013年度からは毎年新入職員を対象に教育を行い、今後も依頼がある限り続けていく。

  教育では小島グループ創業者の理念や企業経営の考え方、5Sの基本や改善事例を現地で説明、小島グループの新入社員合宿で行う規律訓練などを行い、市の職員としての仕事に役立ててもらっている。

  社内でもその都度5Sの見直しが出来る為、維持改善活動に繫がっている。

2.TPM活動

2.1 TPM活動導入のねらい

  従来から改善や人財育成を継続して行ってきたが、今ひとつドライブが弱い。今後厳しい環境の中で会社方針と重点実施事項を、確実にスピードアップして達成させるためには、よりドラスティックな活動が必要と判断した。

  また、ISOで構築した業務システム(プロセス)を、TPM活動を通じてより深化させ、効率の良い仕事に繋げる事による会社の体質強化を狙い、TPMの導入を決めた。

  キックオフから1年でチャレンジ賞、3年で優秀賞を受審し、活動を通じて様々な成果を上げる事ができ、ISOで明確にしたしくみも自分達の物として進化させる事ができた。また、現場では設備と人が変わっていくのが日に日に実感でき、TPMの必要性と有効性を再認識し、新たに柱を立て更に活動を充実させ、人財育成とロス削減につながる活動を目指している。

2.2 TPM活動方針

2.2.1 TPM活動スローガン

スローガン

『全員参加のTPMで高めよう人づくり、極めようモノづくり!』

全員参加を基本にISOやTPSとも絡めて活動していく事とした。

活動を通じて会社の成長を支える人財を育成し、本業であるモノづくりについても「ロス0」の究極を目指し、今後勝ち残っていける企業体質にする。

2.2.2 活動のコンセプト

優秀賞までの分科会中心の活動から、部門中心の活動にシフトチェンジし、より実務に即した活動にしてきた。分科会も新たに設定し、部門間の横串を刺す役割に変え経営に効くコストダウンを実現していく。

2.2.3 分科会基本方針

3.成果

3.1 TPMの効果 (2020年は7月末現在のデータ)

活動を通じた効果は確実に出ている。

全社的な活動の中、管理間接部門の改善や、サークル活動も活発になり1人1人にTPMの考えが浸透していき、会社の基盤強化に大きく寄与したと実感している。

8本の柱も同じ太さで成長し、実務の中で自然と改善が進むようになってきており、今後の環境変化にも対応していく自信となった。

4.将来に向けて

5. 受賞の盾

表彰式延期のため会社訪問のうえ、楯を授与させていただきました。

製造部長 林様(左) 当会専務理事 鈴置(右)